高知旅行1日目~一期一会の出会い
2009年5月14日 日常バジルが学校行事で数日間留守にするのをいいことに、友達と高知へ食べ歩き旅行を企画した。
「鰹を食べる」ということ以外、まったく何も計画せずに当日を迎え…普段より早めに学校へ集合のバジルをバタバタを送り出し、自分も慌てて準備をして、お昼前の飛行機でいざ高知へ!
高知県って、実家(父方)にゆかりがある土地ではあるんだけれど、今まで足を踏み入れたことがなかった。四国は、愛媛へは出張で何度か、香川は学生時代のクラブの合宿が必ず香川だったし、徳島へは何度か行ったことがあるけど、なぜか高知だけはなかなか行く機会がなく。自分のルーツを知る(のは無理だとしても、せめて "感じる" だけでも)という意味で、ぜひとも行ってみたいところだっただけに、本当に何か月も前から楽しみにしていたのだった。
その割には準備してなかったけど(汗
ま、何はともあれ…小さな小さなプロペラ機の揺れに耐えつつ、スーツに新聞を小脇に抱えたオジサマ方の中でガイドブックを広げるアラフォー女×2人 という異様な光景だったけれど、わずか40分ほどで高知龍馬空港へ到着。下手に車で行こうとせずに正解だったかも…
到着後の予定もまったく決めていなかったので、飛行機の中でガイドブックを読み、お昼ごはんは空港近くのウナギ屋「かいだ屋」に決定!場所的に、電車も何もないところだったので、空港からタクシーに乗って「ウナギ屋の…」と言っただけで、運ちゃんが「あー、かいだ屋ね。一番有名よ」と言って連れていってくれた。
席についてからウナギをさばくので、混雑していたら40分ほどかかると言われていたのに、結構早く出てきた。
夕飯をがっつり食べる予定だったので、控え目に「並」のうな丼にしたのだが、こんなことなら「大」にしておけばよかった!と激しく後悔…皮がカリカリしていて脂っこさがまったくなく、中がトロトロで柔らかい、とってもいいウナギだったのだ。
これで800円也。
こんなにおいしいうな丼を食べちゃったら、スーパーで売ってる(しかも1000円近い)ウナギを食べる気を失っちゃうね。出だしから好調♪
食べた後はお店の人にタクシーを呼んでもらい、「後免町駅」へ。
後免町は、「アンパンマン」作家のやなせたかしさんが幼少時代を過ごしたところで、あちこちに彼のイラストが描いてある。駅前にはアンパンマンのベンチもあるし。
後免町の次の駅は「後免」駅で、とても紛らわしいということで、「後免町駅」に「ありがとう駅」という愛称を無理やりつけたらしく、「ごめん」と「ありがとう」を素直に言える人になりましょう、的なメッセージボードもあった。
何だかほっこりした感じの無人駅だった。
駅のプラットフォームに上がると、風がとても気持ちいい。
近所の幼稚園からは子どもの歓声が上がってて、ちょっと遠くを見ると、鯉のぼりと一緒に大漁旗がはためいてて、何だか高知っぽくてホッとする。
単線の電車で、先にやってきた電車は高知市とは逆の方向に向かうので見送り、次にやってきた電車を見てびっくり。
遠目で見て「やたら黄色いなぁ」と思ったら、やはり…タイガース電車だった(笑
車体ももちろん黄色&黒のトラ模様。
車内の天井も黄色と黒の縞々で、窓の上には選手の写真も貼ってある。
やはり、高知でキャンプを張ってるから、マイチーム的な愛着があるんだろうか。
高知駅に到着後、早速行動開始!
まずは高知城へ。
先にホテルへ寄って荷物だけ預かってもらい、ふらふらと歩いて行く。
途中、商店街を抜けて行ったら、翌日のメインイベントにしていた「ひろめ市場」にぶち当たったので、「下見」と称して中に入る。
数々の誘惑に駆られながらもぐっと耐え、喉をうるおすためにゆず茶と「ごっくん馬路村」を一気飲みして、目的地へ。
高知城は意外にも小さく(笑)しかも、やたらと階段が多くて(しかも急で…)、階段を上り始める前に「登城のお助け用に」と杖が何本か置いてあった理由が、後から骨身にしみて分かったのだった。
山内一豊やら、かの妻やら、板垣退助やらの銅像を横目で見ながら、「男の人って歴史好きが多いよね」「特に、うちらのお父さんぐらいの年代の人って、語り始めたら止まらんしね」なんて話をしていると、どうにもこうにも息が切れる。
ようやく頂上(?)に到着し、息を整えながら写真を撮ろうとすると、見知らぬおじさんが近づいてきて「写真を撮るなら、ここがベストスポット」と教えてくれた。
そこで写真を撮り、先に進もうとしたところ、おっちゃんの説明が始まった。
★高知城の鬼がわらには「ハート」マークがたくさん
厄除けのために、鬼門の反対に位置する「亥」(=猪)の目をかたどったのがハートマーク。山内一豊が、妻への愛を表現するために瓦師に頼んだという説もあるようだけど、おっちゃんいわく「その時代には、ハート=愛 なんていうものはない」。
★お城の中に入るには(詰所)
平侍の間→中老の間→家老の間 と進んでいく。それぞれの「間」はふすまで区切られていて、OKをもらった人だけが先に進める。
★かんぬき
家老の間をクリアするとお城の門を開けてもらって、いわゆる「本丸」の中に入れるんだけど、「ここで質問」(←おっちゃんの得意フレーズ
さて、「かんぬき」はどんな漢字を書くでしょう。
…考え込む私ら2人。
「正解は 閂。「門」に1本の横棒で施錠しているから」
なるほど~。「漢検1級にも出てきた問題やで」(←得意げなおっちゃん
★食べられる「たたき」と食べられない「たたき」
門を開けてもらったら、次に階段を少しのぼる。
「さて。質問」
これは何の素材でできてるでしょう。
知らんがな…
答えは、漆喰と赤土。固めるためにはにがりを使っていたそうだ。
叩いて固めて仕上げるから、「たたき土間」と言うらしい。
「高知には、食べられるたたき(鰹)と、食べられないたたき(たたき土間)がある」
その他もろもろ教えてもらったけど、ほとんど右から左…
そうそう、天守閣のしゃちほこが「あ」「うん」になっていることとか…
坂本龍馬が、城下町で生まれ育ったのにお城には一度も足を踏み入れたことがない理由とか…(足を踏み入れられない代わりに、坂本家が代々所有していた山でお城を見ていたこととか…
とにもかくにも、歴史は面白い。史実をひも解くと、色んなことが分かってくる。龍馬暗殺の実行犯も諸説あって、真犯人は分かっていない。ぜひともあんたら2人で謎を解いて欲しい。云々。という話が延々と続いた後、おっちゃんのレクチャーは終了。
そして、私たちはお城の中へ。
外観どおり、中も狭い…
でも、大阪城のようにエレベーターがしつらえてあったりせず、素朴な感じでなかなかいい。
しかも、一番上に上がったときの風が気持ちいいこと。
鬱蒼と茂る山を見渡し、龍馬はどんな思いでこちらを見ていたのかと思いをはせる。
そして、階段を降りようとふと壁を見ると、看板が。
落書き 喫煙 飲食 昼寝を禁ず
昼寝を禁ずって(爆
でも、昼寝したくなる気持ちも分かる。
気持ちいいいんだもん。
しかも、こうしてあえて書かないとダメだってことは、いかにこれまで昼寝してた人が多いかってことやろね。笑える。
急な階段を恐る恐る降り、おっちゃんにつかまらないようにいそいそと高知城をあとにして、メインイベントの一つである木曜市へ。
とは言え、ついたころには店じまいしているところも多く、期待は大いにくじかれた。もっと早くに来るべきだったなぁ~。しょうがないけど。何せ、おっちゃんのレクチャーを受けてたし。
一周、ぐるっと回って、高知名産のかんきつ類「小夏」を一盛り(300円)と、大きな文旦(300円)を購入。文旦に至っては、当初は一盛り3個で300円だったのに(これでも十分安い)、おばあちゃんがおまけをしてくれて、5個で300円になった。ありがたい。おばあちゃんが無農薬で作っているそうだ。
ありがたいけど、荷物が激しく重い。
重いけど、ひたすら歩く。
はりまや橋で写真を撮り、商店街まで戻り、ふらっと入った店が意外によくて。
ここで試食した「塩けんぴ」がおいしかったので、明日また来ようということで、いったんホテルへ。
ホテルへチェックインして、明日の行程の打ちあわせをしてから、すぐに夕飯を食べるお店へ出発。
バスで行くのが一番良かったみたいだけど、あいにくいい時間に出発するバスがなく、仕方なく電車で。
しかし、電車を降りてからが長い長い。
たっぷり20分程度歩いて、ようやく店へ。
ここは、一緒に行った友達(美容師)のお客さんのお知り合いに勧めてもらったところで、その日に獲れた魚でしかメニューを決めないというお店らしい。
お勧め料理4品のセットを注文したら、たたきが本当においしくて、単品でおかわりしてしまった。
4品のセットでも十分な量があったので、おかみさんに「大丈夫ですか?」と言われたけど、なんのなんの。ペロッと平らげてしまいましたとさ。
お勘定を済ませて、帰り方をお店の人に尋ねていたら、お店にいた他のお客さん(おっちゃん2名)も話に加わってきた。
「どこから来たのか」から始まり、「どこに泊まっているのか」とか「いつまで滞在するのか」とか(笑
寛平ちゃんチックなおっちゃんが、いい感じに酔っ払っていて、高知弁を覚えていけと言い、
「いんいん、わかっちゅう~」
と言えばいいんだとしきりに言っていた(笑
「はいはい。分かってますよ」
っていう意味らしい。なぜに「いんいん、わかっちゅう」がまっさきに出てきたのか分からんけど、きっと、家に帰ったら奥さんにブツクサ言われて「いんいん」って言ってるんやろな…と勝手に想像した(いかにもそんな感じがするおっちゃんだったから
そしてもう1人のおっちゃんは、
「ホテルまでおっちゃんが送っていっちゃる」
と危険な発言…
「いいです」(←っていうか「いらん」って意味やねんけど
とかたくなに拒む私らをよそに、勝手に送って行く計画を立ててるし。
タクシーがやってきて、おっちゃんが
「お金は払わんでいいからね」
と…てっきり、酔っ払ってるのに自分の車で送ってくれるつもりだったのかとビクビクしていたが(襲われることよりも、こっちの方がよっぽど怖い)、タクシー代をもってくれるということだった。
何ともありがたい申し出にビックリする私ら2人。
「大阪からやってきて、○○(←お店の名前)まで来てくれるなんてありがたいから」
と言ってくれた。ええ人や~
聞くと、高知駅のレンガを敷き詰めた人(会社の社長さん?)らしい。
言われてみれば、社長風な感じが…(友達いわく「人に使われてなさそうな雰囲気がした」)
しかも、「ほらっ、お土産に蟹でも持たせい」と料理長に命令し、「北海道産の蟹だけど 笑」と持たせてくれた。
ありがたく申し出をお受けして、気分よくホテルへ。
お腹一杯だったけど蟹をいただき、高知の人はフレンドリーな人が多い!という勝手な決断を下したのだった。
3時間睡眠で朝も早く、ゆず茶を飲んだ以外は特に休憩することもなく、食事のとき以外はひたすら歩いていたので疲れもピークに達していたのか、夜は電気を消してほどなくして就寝…。盛りだくさんの一日で大満足だった。
「鰹を食べる」ということ以外、まったく何も計画せずに当日を迎え…普段より早めに学校へ集合のバジルをバタバタを送り出し、自分も慌てて準備をして、お昼前の飛行機でいざ高知へ!
高知県って、実家(父方)にゆかりがある土地ではあるんだけれど、今まで足を踏み入れたことがなかった。四国は、愛媛へは出張で何度か、香川は学生時代のクラブの合宿が必ず香川だったし、徳島へは何度か行ったことがあるけど、なぜか高知だけはなかなか行く機会がなく。自分のルーツを知る(のは無理だとしても、せめて "感じる" だけでも)という意味で、ぜひとも行ってみたいところだっただけに、本当に何か月も前から楽しみにしていたのだった。
その割には準備してなかったけど(汗
ま、何はともあれ…小さな小さなプロペラ機の揺れに耐えつつ、スーツに新聞を小脇に抱えたオジサマ方の中でガイドブックを広げるアラフォー女×2人 という異様な光景だったけれど、わずか40分ほどで高知龍馬空港へ到着。下手に車で行こうとせずに正解だったかも…
到着後の予定もまったく決めていなかったので、飛行機の中でガイドブックを読み、お昼ごはんは空港近くのウナギ屋「かいだ屋」に決定!場所的に、電車も何もないところだったので、空港からタクシーに乗って「ウナギ屋の…」と言っただけで、運ちゃんが「あー、かいだ屋ね。一番有名よ」と言って連れていってくれた。
席についてからウナギをさばくので、混雑していたら40分ほどかかると言われていたのに、結構早く出てきた。
夕飯をがっつり食べる予定だったので、控え目に「並」のうな丼にしたのだが、こんなことなら「大」にしておけばよかった!と激しく後悔…皮がカリカリしていて脂っこさがまったくなく、中がトロトロで柔らかい、とってもいいウナギだったのだ。
これで800円也。
こんなにおいしいうな丼を食べちゃったら、スーパーで売ってる(しかも1000円近い)ウナギを食べる気を失っちゃうね。出だしから好調♪
食べた後はお店の人にタクシーを呼んでもらい、「後免町駅」へ。
後免町は、「アンパンマン」作家のやなせたかしさんが幼少時代を過ごしたところで、あちこちに彼のイラストが描いてある。駅前にはアンパンマンのベンチもあるし。
後免町の次の駅は「後免」駅で、とても紛らわしいということで、「後免町駅」に「ありがとう駅」という愛称を
何だかほっこりした感じの無人駅だった。
駅のプラットフォームに上がると、風がとても気持ちいい。
近所の幼稚園からは子どもの歓声が上がってて、ちょっと遠くを見ると、鯉のぼりと一緒に大漁旗がはためいてて、何だか高知っぽくてホッとする。
単線の電車で、先にやってきた電車は高知市とは逆の方向に向かうので見送り、次にやってきた電車を見てびっくり。
遠目で見て「やたら黄色いなぁ」と思ったら、やはり…タイガース電車だった(笑
車体ももちろん黄色&黒のトラ模様。
車内の天井も黄色と黒の縞々で、窓の上には選手の写真も貼ってある。
やはり、高知でキャンプを張ってるから、マイチーム的な愛着があるんだろうか。
高知駅に到着後、早速行動開始!
まずは高知城へ。
先にホテルへ寄って荷物だけ預かってもらい、ふらふらと歩いて行く。
途中、商店街を抜けて行ったら、翌日のメインイベントにしていた「ひろめ市場」にぶち当たったので、「下見」と称して中に入る。
数々の誘惑に駆られながらもぐっと耐え、喉をうるおすためにゆず茶と「ごっくん馬路村」を一気飲みして、目的地へ。
高知城は意外にも小さく(笑)しかも、やたらと階段が多くて(しかも急で…)、階段を上り始める前に「登城のお助け用に」と杖が何本か置いてあった理由が、後から骨身にしみて分かったのだった。
山内一豊やら、かの妻やら、板垣退助やらの銅像を横目で見ながら、「男の人って歴史好きが多いよね」「特に、うちらのお父さんぐらいの年代の人って、語り始めたら止まらんしね」なんて話をしていると、どうにもこうにも息が切れる。
ようやく頂上(?)に到着し、息を整えながら写真を撮ろうとすると、見知らぬおじさんが近づいてきて「写真を撮るなら、ここがベストスポット」と教えてくれた。
そこで写真を撮り、先に進もうとしたところ、おっちゃんの説明が始まった。
★高知城の鬼がわらには「ハート」マークがたくさん
厄除けのために、鬼門の反対に位置する「亥」(=猪)の目をかたどったのがハートマーク。山内一豊が、妻への愛を表現するために瓦師に頼んだという説もあるようだけど、おっちゃんいわく「その時代には、ハート=愛 なんていうものはない」。
★お城の中に入るには(詰所)
平侍の間→中老の間→家老の間 と進んでいく。それぞれの「間」はふすまで区切られていて、OKをもらった人だけが先に進める。
★かんぬき
家老の間をクリアするとお城の門を開けてもらって、いわゆる「本丸」の中に入れるんだけど、「ここで質問」(←おっちゃんの得意フレーズ
さて、「かんぬき」はどんな漢字を書くでしょう。
…考え込む私ら2人。
「正解は 閂。「門」に1本の横棒で施錠しているから」
なるほど~。「漢検1級にも出てきた問題やで」(←得意げなおっちゃん
★食べられる「たたき」と食べられない「たたき」
門を開けてもらったら、次に階段を少しのぼる。
「さて。質問」
これは何の素材でできてるでしょう。
知らんがな…
答えは、漆喰と赤土。固めるためにはにがりを使っていたそうだ。
叩いて固めて仕上げるから、「たたき土間」と言うらしい。
「高知には、食べられるたたき(鰹)と、食べられないたたき(たたき土間)がある」
その他もろもろ教えてもらったけど、ほとんど右から左…
そうそう、天守閣のしゃちほこが「あ」「うん」になっていることとか…
坂本龍馬が、城下町で生まれ育ったのにお城には一度も足を踏み入れたことがない理由とか…(足を踏み入れられない代わりに、坂本家が代々所有していた山でお城を見ていたこととか…
とにもかくにも、歴史は面白い。史実をひも解くと、色んなことが分かってくる。龍馬暗殺の実行犯も諸説あって、真犯人は分かっていない。ぜひともあんたら2人で謎を解いて欲しい。云々。という話が延々と続いた後、おっちゃんのレクチャーは終了。
そして、私たちはお城の中へ。
外観どおり、中も狭い…
でも、大阪城のようにエレベーターがしつらえてあったりせず、素朴な感じでなかなかいい。
しかも、一番上に上がったときの風が気持ちいいこと。
鬱蒼と茂る山を見渡し、龍馬はどんな思いでこちらを見ていたのかと思いをはせる。
そして、階段を降りようとふと壁を見ると、看板が。
落書き 喫煙 飲食 昼寝を禁ず
昼寝を禁ずって(爆
でも、昼寝したくなる気持ちも分かる。
気持ちいいいんだもん。
しかも、こうしてあえて書かないとダメだってことは、いかにこれまで昼寝してた人が多いかってことやろね。笑える。
急な階段を恐る恐る降り、おっちゃんにつかまらないようにいそいそと高知城をあとにして、メインイベントの一つである木曜市へ。
とは言え、ついたころには店じまいしているところも多く、期待は大いにくじかれた。もっと早くに来るべきだったなぁ~。しょうがないけど。何せ、おっちゃんのレクチャーを受けてたし。
一周、ぐるっと回って、高知名産のかんきつ類「小夏」を一盛り(300円)と、大きな文旦(300円)を購入。文旦に至っては、当初は一盛り3個で300円だったのに(これでも十分安い)、おばあちゃんがおまけをしてくれて、5個で300円になった。ありがたい。おばあちゃんが無農薬で作っているそうだ。
ありがたいけど、荷物が激しく重い。
重いけど、ひたすら歩く。
はりまや橋で写真を撮り、商店街まで戻り、ふらっと入った店が意外によくて。
ここで試食した「塩けんぴ」がおいしかったので、明日また来ようということで、いったんホテルへ。
ホテルへチェックインして、明日の行程の打ちあわせをしてから、すぐに夕飯を食べるお店へ出発。
バスで行くのが一番良かったみたいだけど、あいにくいい時間に出発するバスがなく、仕方なく電車で。
しかし、電車を降りてからが長い長い。
たっぷり20分程度歩いて、ようやく店へ。
ここは、一緒に行った友達(美容師)のお客さんのお知り合いに勧めてもらったところで、その日に獲れた魚でしかメニューを決めないというお店らしい。
お勧め料理4品のセットを注文したら、たたきが本当においしくて、単品でおかわりしてしまった。
4品のセットでも十分な量があったので、おかみさんに「大丈夫ですか?」と言われたけど、なんのなんの。ペロッと平らげてしまいましたとさ。
お勘定を済ませて、帰り方をお店の人に尋ねていたら、お店にいた他のお客さん(おっちゃん2名)も話に加わってきた。
「どこから来たのか」から始まり、「どこに泊まっているのか」とか「いつまで滞在するのか」とか(笑
寛平ちゃんチックなおっちゃんが、いい感じに酔っ払っていて、高知弁を覚えていけと言い、
「いんいん、わかっちゅう~」
と言えばいいんだとしきりに言っていた(笑
「はいはい。分かってますよ」
っていう意味らしい。なぜに「いんいん、わかっちゅう」がまっさきに出てきたのか分からんけど、きっと、家に帰ったら奥さんにブツクサ言われて「いんいん」って言ってるんやろな…と勝手に想像した(いかにもそんな感じがするおっちゃんだったから
そしてもう1人のおっちゃんは、
「ホテルまでおっちゃんが送っていっちゃる」
と危険な発言…
「いいです」(←っていうか「いらん」って意味やねんけど
とかたくなに拒む私らをよそに、勝手に送って行く計画を立ててるし。
タクシーがやってきて、おっちゃんが
「お金は払わんでいいからね」
と…てっきり、酔っ払ってるのに自分の車で送ってくれるつもりだったのかとビクビクしていたが(襲われることよりも、こっちの方がよっぽど怖い)、タクシー代をもってくれるということだった。
何ともありがたい申し出にビックリする私ら2人。
「大阪からやってきて、○○(←お店の名前)まで来てくれるなんてありがたいから」
と言ってくれた。ええ人や~
聞くと、高知駅のレンガを敷き詰めた人(会社の社長さん?)らしい。
言われてみれば、社長風な感じが…(友達いわく「人に使われてなさそうな雰囲気がした」)
しかも、「ほらっ、お土産に蟹でも持たせい」と料理長に命令し、「北海道産の蟹だけど 笑」と持たせてくれた。
ありがたく申し出をお受けして、気分よくホテルへ。
お腹一杯だったけど蟹をいただき、高知の人はフレンドリーな人が多い!という勝手な決断を下したのだった。
3時間睡眠で朝も早く、ゆず茶を飲んだ以外は特に休憩することもなく、食事のとき以外はひたすら歩いていたので疲れもピークに達していたのか、夜は電気を消してほどなくして就寝…。盛りだくさんの一日で大満足だった。
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