私の父は、足も気も短い。

足にいたっては、私と弟が子どもの頃

「お父さんの足が短いのは、○○(←子どもの頃住んでいた国)の家の冷蔵庫に置いてきたからや」

と言っていて、私たちは本気でそう思っていた。
今から思えば、私も弟も相当バカである。

足は短いが、歩くのは速い。究極のピッチ歩法である。

一方、母はお嬢様育ちでのんびりおっとりしているので、歩くのもゆっくりしている。なので、子どもの頃、家族で旅行に行ったら、私と父が前に歩き、弟と母が30メートルほど後ろからついてくるといった構成だった。私は父に似て、弟は母に似た。これがいいのか悪いのかは分からないが、弟は何かといっちゃ「お姉ちゃんが男に生まれたほうが良かったのに」と言っていた。

おかげさまで、私は今、弟よりもはるかに「オッサンっぽいオッサン」である。

父の気の短さは、年々ひどくなってくる。
定年を迎え、会社とも縁を切るといったとき、私たちは一斉に「悠長な老後なんて送れる性格じゃないから、働ける間は働けばいいのに」と言ったが聞く耳を持たず。

誰に何を言われても聞く人じゃないので放っておいたら、やはり短気の矛先は母に向かうようで、母からの愚痴メールも増えるようになった。

でもだんだん、その父の短気を面白がる余裕まで出てきた今日この頃。オンナって強いなぁって思ったりする。

たとえば、こないだ

「インターネットが繋がらないんだけど」

というヘルプコールがかかってきた。

父が出かけたので、その隙にパソコンで遊ぼうと思ったらしいが、あいにくネットが不通の状態で、どうしたもんかという電話だった。

話を聞いている限り、パソコンが悪いのではなく回線側で何らかの障害が発生しているか、あるいはメンテナンスなどの作業で一時的に不通になっているだけのようだったので、恐らく数時間後にもう一度トライしたら繋がってると思うけど、とアドバイスしたら

「これさー。お父さんが帰ってきて、メールチェックする時に、インターネットが繋がらなかったら面白いのにねー。またブリブリ怒るだろうね〜」

と笑っていた。

でも、そうなるとまた私に電話がかかってくるので、それはそれで面倒だなぁなんて思ってしまった。

しかし、残念なことに(?)父が帰宅した頃にはネットも復旧していたらしいので、母の思惑通りにはならなかったようだけど。

そんな母の微妙な変化を感じ取ってか、父にもちょっとした変化が見られるようになった。こないだ実家に戻った時、父が台所で一所懸命皿洗いしていたのには驚き!

母に「お父さん、どういう風の吹き回しなん?」と聞くと、嬉しそうに「さぁね〜」って言っていた。

コメント

きまぱぱ
きまぱぱ
2006年10月10日23:09

おれもそう思うよ >二人目♪。
 
 セ−ブしてるのかな?  >独り言。(笑)
 

オリーブ
オリーブ
2006年10月10日23:29

セーブ(爆

まぁね〜。なかなかタイミングが合わんのよ。諦めた途端に…ポコッと。を狙ったりしてるねんけどね。

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